スパイクタイヤはその利便性・安全性から、1970年代に積雪寒冷地を中心急速に普及していきましたが、いいことばかりではありませんでした。
それは滑り止め用のスパイクがタイヤから着脱不能なために発生した皮肉な問題です。
積雪・氷結のない舗装路をこのスパイクタイヤで走行した際、路面のアスファルトが削られてダメージを受け、また削られたアスファルトが粉塵として人々を苦しめたのです。
極端な例としては、積雪が多くスパイクタイヤの装着率の高かった札幌で、雪祭りに使用する雪を集めた際、アスファルトの粉塵により雪が真っ黒になっていたケースもありました。
このような事態をうけて各自治体でも問題意識がたかまり、1983年以降条例によってスパイクタイヤの使用を禁止する地域が相次ぎました。
自治体の動きを受けて通産省(当時)でも1986年にスパイクタイヤの出荷制限が指導され、1990年には「スパイクタイヤ粉塵の発生の防止に関する法律」が発布されました。
これに至り、スパイクタイヤの使用は禁止されたことになり、粉塵被害も抑えられました。
